内部監査って何をするの?内部監査人の重要な役割とは?

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内部監査とは何をする職業でしょうか

内部監査という職種をご存じでしょうか。

一言でいうと、

企業の中に組織として存在し、各部署や子会社が、きめられた役割を守り、ルールに従って業務を遂行しているかを保証する。また、企業体全体の統制がとれていることを確認し、保証する、ということです。

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』によると

内部監査(ないぶかんさ、英:internal audit)とは、組織体の内部の者による監査のことをいう。一般社団法人日本内部監査協会の「内部監査基準」によれば、“内部監査とは、組織体の経営目標の効果的な達成に役立つことを目的として、合法性と合理性の観点から公正かつ独立の立場で、ガバナンス・プロセス、リスク・マネジメントおよびコントロールに関連する経営諸活動の遂行状況を、内部監査人としての規律遵守の態度をもって評価し、これに基づいて客観的意見を述べ、助言・勧告を行うアシュアランス業務、および特定の経営諸活動の支援を行うアドバイザリー業務である”。

内部監査は、取締役(会計参与設置会社にあっては、取締役及び会計参与)の職務の執行を監査する監査役監査(又は監査委員会による監査)、計算書類及びその附属明細書、臨時計算書類並びに連結計算書類を監査する会計監査人監査と合わせて、三様監査と呼ばれることがある。

と、難しく書いてあります。

日本国内では、内部監査は、最高経営責任者(イコール社長)に直属することが多く、内部監査の業務内容も、社長の定めた内部統制が現場で遵守されているかの点検が主体となります。国際社会では、内部監査部門は独立社外取締役が過半数を占める取締役会あるいは監査委員会に直属し、その指揮命令下で、経営全般を独立した客観的な立場で監査を行う。

最高経営責任者(社長)の定めた内部統制の問題点があれば、それらを指摘して、組織体の目標の達成を支援する役割を果たす、ということが一般的でしょう。

でも、日本では、内部監査や常勤社内監査役は、実質的には経営者から独立した存在ではありません。立場上では、独立した存在となっていますが、実際には同じ会社の社員であり、上司であり、部下であり、です。

これまで、経営者の不正、不正会計、重大な不祥事が発生したとき、内部監査部門がその事実を知りながら監査報告書に記載をしなかったり、常勤社内監査役が隠蔽に関与するという事件も少なからず起きており、国際社会では、日本の監査・ガバナンス制度の問題点として認識されています。

国際社会で実践されているように、独立社外取締役の指揮命令下で、執行ラインには戻らない!と専門職としての意思をもって、内部監査を行う態勢を整備することが課題である必要です。

企業の内部監査人の立場とは

そして、内部監査を行う人を内部監査人という、ということです。

フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)によると、

内部監査活動に従事する者を内部監査人という。

内部監査が有効であると判断されるためには一般に、内部監査人について、専門的能力と独立性が求められる。

と書いてあります。

要するに、企業の中では独立性が必要で、内部監査人(Internal Auditor)は専門性が求められるということなのです。

内部監査人協会(The Institute of Internal Auditors, IIA)の日本版組織といった、日本内部監査協会では、内部監査人のための研修や、内部監査人が研鑽のために分科会やフォーラムを形成して継続的な能力開発が行われています。

内部監査人は今や女性も大活躍できる職業です。

この監査人という言葉、すぐに思い浮かべるのは監査法人にいる、会計監査人のことではないでしょうか。

会計監査は大企業であれば、決算が終わると、会計監査ファームによる、財務諸表の適正性が監査されます。この財務諸表監査は上場企業にとっては、必須のもので、これで、企業の不祥事が明るみになっているのを、たまに、新聞などで見ますね。

一方、会社の中にいる、内部監査人は、先にも書きましたが、独立した立場を求められるとはいえ、企業の従業員で、会社から給与をもらっているサラリーマンだということです。

そして、この、専門性を持つべき内部監査人ですが、日本の社会では、欧米のそれとは少し社会における状況が違っています。

内部監査人よ!組織的にも、マインド的にも独立しましょう!内部監査って何をするの?内部監査人の重要な役割とは?

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