4月。ピカピカの新入社員が入社してきました。どこの会社でも新入社員研修、というものがあると思います。入社式から毎日、オリエンテーションという形で、人事部や総務部が中心となって、会社の概要や、ルール、事務手続きの説明があります。日を追って、それぞれの部門長がその部門の内容をローテーションで説明します。社内の割り振られた部門でのOJTもあります。
私には今年は初めて、当部門にご指名が来ました。しかも、1時間半という割り当てでした。
新入社員に内部統制や内部監査についての教育は必要か
新入社員に、内部監査の教育は? 内部監査という部門が会社にはあるんですよ、という紹介にはなるけれど、実務として、日本の社会では卒業後にすぐに配属されることは、まず、ないでしょうね。
もしあなたの知っている会社で新入社員が内部監査部に配属されていたら教えてほしい。(笑)
けれども、内部統制とか、ガバナンスという概念は、社会人、特に上場企業の社員であれば知っておきたいことです。
オーディ・マリコ、新入社員に内部監査を語る
研修会の講師として、1時間半というのは、今まで何度も経験がありました。
けれど、それは仕事をある程度経験している人向け。
彼らは、全くの新人、この間まで学生。さて何を伝えるべきか、悩みました。
今年はコロナウィルスの影響で、入社できただけでもおめでとうと言ってあげたいです。しかし、生徒もマスク。講師もマスク。眠たい話に加えて、顔を半分も覆っていたら、寝るでしょ。
何を話すかいろいろと考えて、もちろん内部監査部門の紹介、なんだけれど、まずは、社会でよく聞く、内部統制や、ガバナンス、などの説明を一通り。これは、学生の時には、まず耳にしない言葉であり、概念だと思います。これをわかりやすく、丁寧に、ハンドアウトなども準備して行いました。
それから、一番、説得力があって、一番引き付けられる題材として、自分がなぜ内部監査を好きなのか、という熱い想いを語ることにしました。
なぜ、内部監査が素晴らしいと思うのか。
この思いを語るとおそらく何時間も、とまらないで話せそう。そんなワクワクを語ることは、気持ちを伝染させること、そう思って話すことにしました。
今年の新入社員のプロフィールは、14人のうち、文系が3名、あとはすべて理系。そのうちリケジョが4人、女子は全部で5名。監査とはあまりなじみがなさそうな学科の卒業性ですわ。
ところが、90分なんてなんて長いと思っていたら、気が付いたら熱弁していて、用意したすべてのアジェンダを話すことができませんでした。その内容は続きのブログで書いていきます。
あなたにも是非、共感してもらいたい、そして、新しい発見をしてほしいです。
そして、研修の最後には「僕は監査部を希望したい」という子が現れました!
やった~!!
「大きい字で、監査部希望、と書いてね!」
私はスカウトには自信があるのに、今年も新入社員の割り当てはないのよね~。
あなたも、内部監査の仕事について、誰かに語る場面に遭遇したら、ぜひ、自分の思いを素直に語ってみてください。きっと人を惹きつけることができます。
どこで天職に会うかわからない
私だって、内部監査、なんていう仕事をするとは思っていませんでした、というか、まったくそんな仕事のことは知りませんでした。
マリコの内部監査との出会い
2007年春、2006年に会社法が改正されると、世の中に「内部統制」という言葉がクローズアップされるようになりました。内部統制の構築が大会社に義務付けられ、私は、内部統制の構築のための要員として、ある会社に転職したのです。ほとんど何をやるのかわからないまま。。。
それまで、企業の中のいろいろな社内プロジェクトのプロジェクトマネージャとして、業務改革をやってきたことで、内部統制の構築に声がかかったというわけです。
その時は、どこもかしこも導入当初。内部統制の構築をした人は日本広しと言えども、世の中にいなかったので、誰でもよかったんだと思います。
同時に金融商品取引法という法律ができて、内部統制の報告制度ができると、その体制の構築にどっぷりつかることになりました。監査法人の示すマニュアルににらめっこしながら、社内の規程を整備したり、チェックリストを作ったり。
子会社、グループ会社に内部統制の構築には2年くらいかかったと思います。
そのあと、それがきちんと行われているかをチェックするために、だんだんと内部監査にシフトしていったのでした。
これが、私と内部監査との出会いでした。
そこから13年。Auditorの旅が続いています。
内部監査、愛してる!
今や、私は内部監査を愛してる。楽しくて仕方がない。天職だと思っていますよ~。
少し出会うのが遅かったかなと思うけど、残り10年、何を残せるか、何を伝えられるか、私の旅は楽しみをしょってどんどん続いています。
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